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大後頭神経痛

頭痛についての記事が載っていたので参考にご覧下さい。

鎮痛剤が効かない第三の頭痛とは

一般的に、頭痛が起きたらすぐに頭痛薬を飲んでしまう方が多くいらっしゃいます。しかし、クスリはあまり多用したくないもの。

記事には「痛いところを親指で5秒ほど押して」と、記載があります。しかしこれも繰り返し行う状況が続くと「筋肉がゴリゴリと固く」なります。硬い組織が出来てしまうと、そのゴリゴリが神経を圧迫する原因にもなるのであまりお勧めはしません。

当院でも「自分で揉まないでください」とご説明していますがそういった理由があるのです。

ではどうするのか?

①筋肉が弛緩した状態で筋膜をほぐす

②電気治療で筋肉を弛緩させる


①筋肉が弛緩した状態で筋膜をほぐす

人間の頭は重いです。体重の8~13%程度と言われていますから60㎏の人で5キロ程度の重さがあります。

立つ、座るの状態ですと頭を支える筋肉が働いています。主に表面の筋肉が働いて頭の重さを支えているので、普段は首に常に力が入っている状態になるのです。次の写真をご覧下さい。


プロメテウス解剖学アトラス

解剖学総論/運動器系 医学書院より画像参照



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一番表面の筋肉が写っている状態です。

人間の体の特徴として、表面にある筋肉は大きくてパワーが出ます。痛みの原因となる神経の圧迫は表面の筋肉ではなく、内側の小さな筋肉であることが多いのです。

プロメテウス解剖学アトラス

解剖学総論/運動器系 医学書院より画像参照



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先ほどよりも表面の筋肉を除去した写真です。

上の方に大後頭神経が出ていますが、根の部分はこの状態だとまだ見えません。

プロメテウス解剖学アトラス

解剖学総論/運動器系 医学書院より画像参照



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さらに筋肉を除去した画像です。

ここでようやく大後頭神経の太い神経を見ることができます。ここまで深部の筋肉までアプローチしないと、神経の圧迫は取れないのです。


立っている状態、座っている状態だと表面の筋肉に力が入り深部の筋肉をほぐすことはできませんので、自分でゴリゴリと揉まない方が良いです。


首の筋肉をほぐすときはうつ伏せor仰向けでほぐすほうがよいです。 頭を枕に付けた状態で力を抜いてもらうと頭を支える筋肉の緊張が取れ、中のほうの筋肉にアプローチすることが出来ます。この体制だと、自分でほぐすのはナカナカ難しいですね…

では、自分で対処するときはどうすればよいのか?

・アイシングをする ・施術してもらう

自分でできることといえば「痛いところを直接冷やす」ということに尽きます。首の後を氷で直接10分間、動かしながら冷やして下さい。アイシングの効果で固まった筋肉の周囲の血液循環を改善します。また、冷やすことによって神経の興奮を抑えて痛みを鎮めると言う効果も期待できます。 < br>もしくは、施術してもらい筋肉の緊張を取る方法もありますのでその際は早めにご来院下さい。 (頭痛治療ということであれば自由診療扱いになります。)

②電気治療で筋肉を弛緩させる 電気治療も有効です。表面の筋肉の緊張を取るために様々な電気治療を行います。 神経を圧迫している筋肉に対して電気治療を行い、筋緊張を取ります。

髪の毛の生え際に近い部分なので、吸引して電極パットを取り付けるものだと難しいです。 細かい部分に電極を当てられる「SSP治療器」や棒状のプローブ治療で施術ができる「微弱電流治療」等が有効です。

薬に頼らない頭痛治療も様々なものが有りますのでお気軽にご相談下さい。 まず、薬に頼らずに治す方法を試して、それで取れなければ薬を使用するという選択肢も考える。これがこれからのスタンダードな治療方法だと思います。 薬は極力、使わないで治したいですからね。


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