目次
①電気療法について
②手技療法について
③組み合わせる意味について
①電気療法について
「電気なんか効くの?」と疑問を持って来られる患者さんも多く居ます。
これは以前どこかで施術を受けて、効果を感じなかった方がいう言葉です。
電気療法については物理療法という領域のほんの一部ですが、「電気」=「なんだかわからないけどビリビリするやつ」という認識の患者さんが多いので今回は「電気療法」
に絞って記載します。
電気療法が効かないのではなく、効果と行う意味をしっかりと説明できていない施術側に問題があると思います。そもそも手で行う施術もそうですが、施術効果がすぐに感じられるのがベストかもしれませんが、すべてがそうではありません。
当院で行っている電気療法については下記があります。
・低周波療法
・干渉波療法
・SSP療法
・微弱電流療法
以上です。
それぞれに長所、短所があります。
痛みについては発生原因を探って、それを改善することを考えていくのですが、その過程でベストな電気療法を考えて行います。
手技療法についても、電気療法についても施術の流れは下記のとおりです。
施術の流れ
①痛みの発生原因を探る
②改善方法を考える
③理解、納得してもらうように説明する
④施術を行う
⑤帰宅後のケア方法を伝える
以上です。
手で直したほうが早いのか、電気のほうが早いのかを考えて施術に入ります。
②手技療法について
よく、「マッサージして下さい」と言われることがありますが当院ではマッサージは出来ません。「マッサージ」という言葉はあん摩マッサージ指圧師しか使うことが出来ないのです。詳しくはwikiでご確認下さい。
当院で行っているのは「手技療法」と言います。一言に手技療法と言っても行う方法は非常に多いのですべて記載するのは難しいので今回は割愛します。手で施術を行う行為はすべて手技療法と解釈して下さい。
電気療法と異なり、手技療法で重要なのは「触知」すること。触って筋肉、関節、骨の状態を把握して施術を行うことが出来ます。電気療法の場合はスポンジや粘着パッド、プローブ(通電するための棒状電極)等を使用するため、体の変化を触知することが困難です。手技療法であれば直接患部に触れるので、変化や状態を把握するのがスピーディーに行なえます。
③組み合わせる意味について
手技療法のみの接骨院、電気療法のみの接骨院、組み合わせて行う接骨院。様々なタイプがありますが主流は組み合わせで行うところでしょうか?
では、なぜ電気療法や手技療法を組み合わせて行うのでしょうか?
私が考えられるだけで下記内容になると思っています。
①症状の改善スピードを早める
②症状の改善率を高める
③症状再現を防ぐため
④幅広い症状に対応するため
⑤満足感向上のため
①症状の改善スピードを早める
怪我は本当に多くの要因が絡み合って痛みを誘発しています。手技療法で取りきれない深部の痛みの原因は電気療法やその他物理療法で改善したほうが良いケースも有ります。更に、組み合わせて行うメリットとしては電気療法で筋肉の緊張を取り、その後手技療法を行うことで患者さん側が力が抜けた状態で施術を受けられるということも有ります。筋肉は緊張度合いが高いと、ものすごいパワーを発揮しているため小児であってもなかなか関節が動かないケースも有るのです。筋緊張緩和には電気治療は効果的な場合があります。手技療法の手助けとして電気治療を行うのです。
②症状の改善率を高める
痛みを抑えるために手技療法で関節にアプローチしたり、筋肉を直接ほぐしたりしても効果は出ます。しかし、腫脹がひどかったり、発痛物質が取りきれない場合は「痛み」の感覚は残ってしまう場合があるのです。症状改善していたとしても「痛み」が取れていない場合は患者さんとしては「治っていないのでは?」と感じてしまうのです。症状の改善率向上=痛みの軽減 という認識で患者さんはいるので、「痛みの感覚」を和らげるために電気療法を活用しています。痛みの感覚を抑えることによって、筋肉や関節を動かすことが出来ます。その状態になってから手技療法を行いバランスを整えるのです。
③症状再現を防ぐため
痛みの感覚は戻ります。それは施術した後に何らかの原因で症状が悪化する場合があるからです。痛みが取れると、患者さんは動きすぎてしまう場合があります。ぎっくり腰が一番よくあるケースなのですが「痛みが収まっていても、組織修復がまだ終わっていない」そんな状況で動きすぎてしまったり無理をしすぎてしまうと、また痛みが戻ってきてしまいます。電気治療は痛みの軽減に使うのですが、種類によって「痛みを取る」ものと「治す」ものと役割が異なるのです。痛みの再現を防ぐためには電気治療も種類を選んで行います。手技療法は痛みの再現を防ぐために関節の位置を整えたり、筋肉の状態を改善したりします。
④幅広い症状に対応するため
手で治そうとしても触れないぐらい痛い場合も有ります。その時に役に立つのが電気療法。人の手を借りずして効果が出る場合も非常に多くあります。手技療法のみで対応している接骨院だとそういうケースでは対応できなくなってしまします。患者さんの怪我の状況、症状は本当に様々です。そのために、各種物理療法があるのです。
⑤満足感向上のため
正直、症状が改善したけど施術時間が短いと患者さんが納得しないことも有ります。「私はあまり手をかけてもらっていない…」と感じてしまう人もいらっしゃいます。その時にはあまり意味は無い場合もあるのですが、仕方なく電気療法を使用することも有ります。納得しないと、症状が改善しても治っていないという不安感に襲われてしまう場合があるのです…難しいですよね。
と、いう形で長々と書きましたが電気療法の重要性をこれからもすこ〜しずつアップしていきますのでよろしくお願いします!
hana
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